CREDIT SAISON

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クレディセゾン×神奈川県

株式会社クレディセゾン
営業推進事業部 神奈川支社
法人営業課長
長谷川 博一
神奈川県
政策局知事室
政策推進グループ主事
稲田 亮

地方創生の牽引役として神奈川から「地方が抱える課題」に挑む。

神奈川県とクレディセゾンは、神奈川が抱える課題をどのように捉えるのか。
官民それぞれの立場から、地方創生の可能性を語る。

BEGINNING

「両者にとってのメリット」を考えるのではなく、「神奈川を元気にする」ことを考える。

神奈川県とクレディセゾンの出会いのきっかけとは、
どんなものだったのでしょうか。
稲田
神奈川県は官民連携で課題解決に取り組み、地域の魅力を高めていくことに力を入れています。そのため、地域が抱えている課題をしっかりと共有し、解決にご協力いただける方々を求めていたなかで、クレディセゾンさんと出会いました。
長谷川
今、地域の抱えている課題を共有する、とおっしゃいましたが、実は初めてお会いした時は、私はまだその辺りの実感が薄かったところがあります。通常の法人営業と同じように、決済を通じて業務効率化を図るための当社商材をご紹介するような、そういうイメージで捉えていました。しかし初めて県庁の方々にお会いした時に、商材そのものには特に興味を示されていない雰囲気を感じ、言葉が上滑りしていく感覚に焦りながら、営業に同行した上長と二人、汗びっしょりになっていました。
稲田
でも、クレディセゾンさんはその辺りを素早く理解してくださって、そのあとすぐに行動に移されたような印象です。
長谷川
私たちが商材の説明を終えたあと、ご担当の方が神奈川県で取り組んでいる「未病」(※)のことをお話しくださったんですね。正直その時は「未病ってなんだろう」という状態でしたが、そういった具体的なお話をいただきながら、「神奈川が抱える課題ってこういうことなんだ」と実感できるようになった気がします。
そして、カード会社である当社が神奈川にどう貢献することができるのかを考えることがまずは大切なんだ、と考えるきっかけをつくってくれた瞬間でもありました。
(※)心身の状態を「健康か病気か」のどちらかで捉えるのではなく、「心身の状態は健康と病気の間を連続的に変化するもの」と捉える考え方のこと。

RELATIONSHIP

そのきっかけから、どのように関係性が深まっていったのでしょうか。
稲田
神奈川県では、超高齢社会を乗り越えるために「ヘルスケア・ニューフロンティア」という政策を進めています。これは、「最先端医療・最新技術の追求」と「未病の改善」という2つのアプローチを融合させた取り組みを進めることで、健康寿命の延伸と新たな市場・産業の創出を目指す政策です。今回のご縁がきっかけで、県が主導する未病産業研究会にクレディセゾンさんも加盟していただきました。
長谷川
当然のことではあるのですが、県庁は、神奈川県だけの利益ではなく、全国の人びとに還元される社会全体の利益のことを常に考えています。ご担当の方や、黒岩知事の発言などを目にするたび、私たちの意識はどんどん変わっていき、気づけば「我々のリソースを駆使して、神奈川に貢献できることを徹底的にやっていこう」というスタンスになっていました。以来、「神奈川を元気にする」というのが神奈川支社のスローガンになっています。

ACTION

神奈川県動物保護センター建設基金の寄付プロジェクト。神奈川だけの課題ではなく、全国規模の課題にするために行ったこととは?

地方創生事業の一環として、
ほかにはどのようなプロジェクトが動いているのでしょうか。
稲田
クレディセゾンさんにお力添えいただいているのは、動物保護センター建設基金の寄付プロジェクトです。神奈川県は、2014年に「犬猫殺処分ゼロ」を全国の都道府県で初めて達成し、今も継続しています。さらに、動物保護センターを「処分するための施設から生かすための施設」へ転換しようということで、老朽化した動物保護センターを建て替えることにしました。そこで、建替費用を全額寄附で賄おうということになったのです。
長谷川
目標額11億円の巨大なプロジェクトです。
稲田
建替費用を寄付で賄うというのはかなり大きい話ではあるのですが、県としては、このプロジェクトに皆さんに広く参加してもらいたいという思いがありました。ただ、当時は啓発の展開方法に悩んでいたのが実情でした。
長谷川
そんななか、未病産業の展示会場で、黒岩知事自ら、私たちクレディセゾンの企業ブースにいらしたことがありました。そこで、私たちの出している社会貢献ポスターの展示を見ながら、その場で建設基金への寄付についてご相談を受けたのを覚えています。当社への強い期待を感じて、「何がなんでもすぐに実現しなければ」と上長と誓ったのを覚えています。

STARTING POINT

▲(左)クレディセゾン代表取締役社長 林野 宏と、(右)神奈川県黒岩知事の 神奈川県動物保護センター建設基金への連携・協力の覚書の調印式の様子。
神奈川県の施設の建て替えを、どのようにして全国的な課題に展開していったのでしょうか。
長谷川
当時我々は、永久不滅ポイントの交換メニューのひとつに寄付交換もそろえていました。しかし、どの案件も全国に関わる寄付であり、一エリアに限定した案件での実績はなかったので、社内から理解を得られるのか未知の状況でした。ですが、「神奈川を元気にする」という確固たる大義があったことで、社内や全国の会員から賛同を得られるという自信はあったんです。気づいたら1ヵ月後には社長にプレゼンしていたので、今考えると異例の早さでしたね。
稲田
「神奈川県の施設の建て替え」ではなく、「犬猫殺処分ゼロを継続するための取り組み」であることを強調していく必要がありました。その意味では、まずは全国的な企業であるクレディセゾンさんと手を組んだという事実が大きいのではないかと思います。クレディセゾンの林野社長にも非常に前向きに捉えていただき、林野社長と黒岩知事で覚書の調印式も催しました。
長谷川
犬猫殺処分ゼロ継続のための業務提携を大々的に発表し、共同記者会見をさせていただきました。両者のトップ案件として、力強く進めていくことができたことが社内的にも社外的にも大きかったと思います。
稲田
結果的に、未病も、動物保護センター建設基金も、全国のセゾン・UC会員にリーチすることができ、官民連携の啓発事業として非常に大きな盛りあがりを見せました。

CHANGING

カード会社の枠を超えた事業に取り組むクレディセゾンと全国に先駆けて課題解決に当たる神奈川県。両者が手を組んだとき、官民連携の理想的な地方創生のカタチができあがった。

ふたつのプロジェクトを進めながら、
それぞれどのように変化していきましたか?
長谷川
やはり、神奈川支社として「神奈川を元気にしたい」というスローガンが生まれたのは大きかったです。これによって、通常業務とは別に地方創生プロジェクトを立ちあげることができ、神奈川県内の市区町村全域の地方創生事業を進める横のつながりが一気にできていきました。地方創生プロジェクトに参加しているのは、自発的に手をあげたメンバーたちです。当初は10名ほどでしたが、現在は神奈川支社約180名中、35名にまで増えています。自分たちのやっていることが、直接的に社会貢献につながっていくという実感が、メンバーをいきいきさせていくんですね。
そして、今まで関わることができなかった企業や組織、行政や団体とのネットワークが自然と拡がっていくのを感じました。法人営業はいかにネットワークを拡大していくかが重要になりますが、社会貢献でつながっていくネットワークほど強いチャネルはほかにはありません。
稲田
地方創生メンバーの本気度には毎回驚かされます。イベントで使うパネルひとつにしても、メンバーの皆さんが手作りで制作していたりして、細部までとても充実しているんです。自発的に参加しているという話を聞いて納得しました。私たちも、そんなクレディセゾンさんとの取り組みのなかで、官民連携のあり方として、理想的な関係を教えていただいた気がします。そしてまた、神奈川だけの課題解決を考えるのではなく、全国レベルの課題を神奈川から解決していく姿勢の重要性も、あらためて認識できました。

FUTURE

今回のプロジェクトを踏まえて、今後はどのような展開につながっていくのでしょうか。
長谷川
当社では、先ほどの地方創生プロジェクトの動きが、ほかの支社にも波及しています。自分のいる地域の課題への取り組みは、社員の直接的なモチベーションアップにもつながりますし、前向きな動きが連鎖していっています。各支社がそれぞれの地方創生に取り組める環境が整っていくのは、とてもいい流れだと思います。
稲田
神奈川県としては、現在進行しているプロジェクトの一層の充実を図りながら、ほかの取り組みも模索していきたいと考えています。クレディセゾンさんとやり取りさせていただいていると、世の中のやっていないことに取り組んでいくチャレンジ精神に刺激を受けます。「次は何をするんだろう」というワクワクする気持ちとともに、今後もご一緒できたらと思います。
長谷川
全国的に多くの地域が抱えている課題を、神奈川県がまず先駆けとして取り組んでいくという姿勢と、当社の「サービス先端企業」という理念が、これまでのいい動きにつながっているというのは言えるかもしれません。このまま、さまざまなレベルで地方創生に貢献できたらと思います。
  • 神奈川の抱える課題に関わる機会をいただけたのは、私たちの大きな財産になっています。今後も地域に寄り添いながら、クレディセゾンらしい地方創生の姿勢をカタチにできるよう取り組んでいきたいと思います。
  • クレディセゾンさんと一緒に仕事をするのは、単純にワクワクすることが多いです。柔軟に次の動きをつくっていく姿勢が刺激的で、周りを巻き込んでいくというのはこういう楽しさを共有することなのだな、と実感しています。いい関係がいい仕事をつくるのだということを教えてもらっています。
前例のない事業でも、
周りを巻き込みながら進めていくことに、
期待が高まる。

クレディセゾンさんは、非常にスマートにお仕事をなさる会社という印象があったのですが、実際は多種多様な人材がおり、周りを巻き込んでパートナーにしていく力強さと明るさが常にあります。

驚くようなスピードで前例のない事業も進めているのですが、その裏には社員の皆さん一人ひとりの「楽しむ姿勢」があるのではないかと思います。林野社長の強烈なリーダーシップと、社員一人ひとりの自発性が、とてもいい形で結実しているのではないでしょうか。今後どのように展開していくのか、常に期待しながらお付き合いさせていただいています。

神奈川県
県民局参事監(マグカル担当)
兼政策局参事監(広報戦略担当)
木口 真治